概要
デバイスをサブネットルーターとして設定し、既存の社内ネットワークやクライアントアプリを導入できない機器にリモートアクセスする方法を説明します。設定は「サブネットの広告」「管理コンソールでの承認」「他のデバイスでの受け入れ」の3ステップで完了します。
事前準備
- サブネットルーターにするデバイスに、ゼロトラストリンクのクライアントアプリがインストールされ、ネットワークに接続済みであること
- サブネットルーターにするデバイスが、中継先のネットワーク(例: 社内LAN)に接続されていること
- 中継したいサブネットのCIDR表記(例:
192.168.1.0/24)を確認しておくこと - 経路の承認には、オーナーまたは管理者のロールが必要です
ステップ1: サブネットの広告
サブネットルーターとして使用するデバイスのクライアントアプリで、中継したいサブネットを広告します。
デスクトップアプリ(macOS / Windows)の場合
- クライアントアプリを開き、「設定」画面を表示します
- 「ネットワーク」セクションの「サブネットルーティング」をクリックします
- 「広告するサブネット」セクションで、中継したいサブネットをCIDR形式で入力します(例:
192.168.1.0/24) - 「追加」をクリックします
- 追加したサブネットが一覧に表示されることを確認します
コマンドライン(Linux)の場合
- Linux端末のターミナルを開き、コマンドライン画面を表示します
-
以下のコマンドでルートを広告します(カンマ区切りのCIDRの部分は例のため使用したいものに置き換えてください)
ztlctl set --advertise-subnet-router 192.168.1.0/24,10.0.0.0/8※広告の解除や受け入れ側の設定などは
ztlctl set --helpでコマンドを確認してください。
ご注意
- CIDR形式で入力してください(例:
192.168.1.0/24)。IPアドレスのみの入力はできません。- 特定の1台だけを中継対象にしたい場合は
/32を指定します(例:192.168.1.100/32)。- LAN全体を中継対象にしたい場合は
/24を指定します(例:192.168.1.0/24)。
ステップ2: 管理コンソールで経路を承認する
サブネットルーターが広告した経路は、管理者が管理コンソールで承認するまで有効になりません。
- 管理コンソール(ztna.lolipop.jp)にオーナーまたは管理者アカウントでログインします
- 「デバイス」をクリックします
- サブネットルーターとして設定したデバイスをクリックし、デバイス詳細画面を開きます
- 「サブネットルーター経路」セクションに、広告された経路が「承認待ち」ステータスで表示されます
- 承認したい経路の「承認」ボタンをクリックします
- ステータスが「承認済」に変更されたことを確認します
ご注意
- 経路の承認にはオーナーまたは管理者ロールが必要です。メンバーロールでは承認できません。
- 承認された経路に対しては、アクセスルール(ACL)が自動生成されます。必要に応じて「アクセスルール」画面で確認・調整してください。
- 経路ごとに用途メモを記入できます。どのネットワークへのアクセスかを記録しておくと管理に便利です。
承認済み経路を停止する場合
承認済みの経路を停止したい場合は、デバイス詳細画面の「サブネットルーター経路」セクションから該当経路の「停止」ボタンをクリックします。停止すると、他のデバイスからそのサブネットへのアクセスができなくなります。
ステップ3: 他のデバイスでサブネットを受け入れる
サブネットルーター経由でアクセスしたいデバイスで、サブネットの受け入れを有効にします。
- アクセスしたいデバイスのクライアントアプリを開き、「設定」画面を表示します
- 「ネットワーク」セクションの「サブネットルーティング」をクリックします
- 「他のノードのサブネット」セクションの「他のノードのサブネットを受け入れる」トグルを有効にします
- これで、承認されたサブネットルーター経由でサブネット内の機器にアクセスできるようになります
設定後の確認
すべてのステップが完了したら、以下の方法で接続を確認してください。
- アクセスする側のデバイスから、サブネット内の機器のIPアドレスに対してpingやブラウザアクセスなどで疎通を確認します
- 管理コンソールのデバイス詳細画面で、サブネットルーター経路が「承認済」であることを確認します
トラブルシューティング
接続できない場合は、以下を確認してください。
- サブネットルーターのデバイスがゼロトラストリンクに接続中(VPN有効)であること
- 管理コンソールで該当経路が「承認済」になっていること
- アクセスする側のデバイスで「他のノードのサブネットを受け入れる」が有効になっていること
- 広告したCIDRが正しいこと(中継先の機器のIPアドレスが指定したサブネット範囲内にあること)
- アクセスルール(ACL)でアクセスが許可されていること
ご注意
- サブネットルーターが中継できるのはTCP/UDPのトラフィックです。
- サブネットルーターのデバイスの電源がオフの場合や、クライアントアプリが切断されている場合は、そのサブネットへのアクセスができなくなります。